台湾最大の離島である澎湖は遥か昔から台湾本島より早く栄えていたという説があり、現在でも独自の習俗・食文化・民間行事が沢山残っています。2010年に開館した澎湖生活博物館はそれらを系統立てて、実物や模型の展示品、マルチメディアを織り交ぜることでわかりやすく解説しています。
この記事では澎湖生活博物館がどのような場所なのか、見どころやおすすめのポイントをお伝えします。
1F(エントランス、児童探索エリア)
建物の入り口で目をひくのは巨大な急須のオブジェです。
よく見ると一つ一つ模様の違う茶碗がデコレーションされており、夜になると中から発光します。澎湖特産の風茹茶についての説明が書いてあります。
暑さ対策にも!澎湖伝統の「風茹茶」をおすすめする理由入り口の右側にあるチケット売り場で入場券を購入します。大人(全票)は一枚80TWD、6歳以下の児童は入場無料です。それでは早速入館してみましょう。
2021年11月に1階ホールに入ってすぐの場所に児童向けの体験型展示室(児童探索エリア)がオープンしました。
さまざまなゲームを通して、楽しく遊んで澎湖の生活文化や自然環境を学ぶことができます。
2F(澎湖の歴史と生活環境、伝統行事)
2階は澎湖の歴史を紐解く展示から始まります。こちらは七美島から出土した4000年前の古代石器工場についての説明模型と出土品です。
そして1604年に澎湖を占領したオランダ、その後の明〜清〜日本統治時代の歴史を古地図や写真ともに順を追って解説しています。
この目玉のついた船は貿易に用いられていた「透西船」の実物大模型です。中に入ることができ、当時の船の中での生活の様子を知ることができます。
その次は澎湖の信仰や民俗文化、季節行事に関する展示です。
その次は3階まで吹き抜けになっている開放感のある空間で、澎湖の伝統的な漁業と農業についての展示が続きます。
望安島に今も残る花宅聚落の巨大な1/30模型です。澎湖の伝統的な三合院建築や街並みの様子を俯瞰できます。
3階に続くエスカレーターの前に休憩用のベンチがあります。
3F(澎湖の家庭生活と信仰、近代の生活)
3階の展示は澎湖の住宅と家庭の中の出来事がテーマです。上の写真では澎湖の伝統建築と室内設備、先祖へのお供物を再現しています。
続いては家庭から屋外へ。島内のあちこちに見られる厭勝物(魔除けやまじないの一種)のレプリカが見られます。
その他に、近代の澎湖までの年表と写真・生活用品、特産品である文石の工芸品など様々な展示があります。
以上、ご紹介したのは館内のごく一部です。澎湖にはいくつかの博物館がありますが、ここは最も規模が大きいため、一通りさらっと見るなら1時間、じっくり見るなら3時間は必要でしょう。特別展示室は期間限定で展示が変わるため、リピーターも楽しめます。
1階の出口の向かいにはミュージアムショップが併設してあり、ここでしか手に入らないグッズも多いのでチェックしてみてはいかがでしょうか。
澎湖生活博物館を見た後は、道路をはさんだ向かいにある新明路公園での散歩もおすすめルートのひとつです。展望テラスがあり、第三漁港〜馬公港やホテル群の景観がよく見えます。トイレもピカピカで遊具も多く、いつも子供達で賑わっています。
この投稿をInstagramで見る
シェラトン澎湖ホテルから博物館へは公園内の一直線の通路でつながっているので、お子様連れの旅行にも最適のロケーションです。
澎湖で日本語の通じるおすすめのホテル電話番号:0669210405
営業時間:9時00分~17時00分(木曜日定休)
おすすめの滞在時間:1〜3時間
入場料:大人80TWD、6歳以下の児童は入場無料
公式サイト:http://www.phlm.nat.gov.tw/
ぱな@澎湖の猫