ポンフーに遊びに来た台湾人に人気のお土産の一つが黑糖糕(黒糖糕/ヘイタンガオ)。黒糖風味の蒸しケーキで、シンプルな材料で作られたモチモチの食感が誰からも愛される澎湖の名産品です。
500g弱で100TWD程度という手ごろな価格、そして箱入りで持ち運びやすく、お土産として見栄えがするのも人気の理由の一つ。澎湖の数多くのお店で販売されています。
目次
黑糖糕の由来
黑糖糕のルーツは沖縄にあると言われており、日本統治時代に沖縄の特産品の黒糖を使った琉球糕というお菓子が澎湖で黑糖糕という名前に変わりました(諸説あり)。昔はお供え物の用途で丸い形のものが作られていましたが、澎湖の人が台湾本島に行く際のお土産として用いることが多くなり、現在では四角くカットされたものが澎湖の特産品のひとつとなったそうです。
黑糖糕の作り方
黑糖糕はどうやって作られるのかを知りたくて、代表的メーカーのひとつである「媽宮」の工場見学に行ってきました。
媽宮黑糖糕觀光工廠(マーゴンヘイタンガオグァングァンゴンチャン)はポンフーのお土産店「媽宮食品」の観光工場です。通常は製造部門は公開していませんが、団体での見学・体験コースに子供達の付き添いで参加してみました。
まずは材料を混ぜ合わせるところから見学がスタートします。黑糖糕はとてもシンプルに作られており、保存料が入っていないため賞味期限が非常に短い食べ物です。小麦粉・黒糖・ベーキングパウダー・タピオカ粉・酵母・植物油・ゴマなどの家庭で作るような一般的な製菓材料を用いるため、1歳以上の小さな子供でも安心して食べられます。
通常は四角い型に入れますが、今回は見学・体験コースなので亀の形の型を使います。
巨大な蒸し器で蒸しあげたら、手作り黑糖糕の出来上がり!
製造部門と販売コーナーの間にはガラス張りの包装部門があるので、タイミングが合えば黑糖糕をパッケージングする作業が見られます。
媽宮食品では黑糖糕から花生酥・XO醬・麵線・サボテン加工菓子など澎湖で人気のお土産を販売しています。観光工場は中正路にある店舗より売り場が広くて見やすく、団体客がバスで乗り付ける時間であれば試食も可能です。
黑糖糕の有名店
黑糖糕は作るときに周りの部分をカットするため、澎湖のおみやげ屋さんでは切れ端をおまけでくれることがよくあります。澎湖に住んでいると知り合いにもらうことも多いので色々なメーカーのものを食べますが、味に関してはどこのお店も甲乙付け難いです。黑糖糕のバリエーションで紅豆糕という小豆入りのものもあります。
ぱな@澎湖の猫
澎湖のメインストリート・中正路近辺には土産店が集中しています。メーカー直営店だと試食のあるお店も多いので、時間があれば食べ比べてもいいかも。
ぱな@澎湖の猫
春仁黑糖糕(チュンレンヘイタンガオ)
電話番号:0669275406
営業時間:9時00分~21時00分(定休日なし)
黒妞黑糖糕(ヘイニョウヘイタンガオ)
源利軒(ユエンリーシェン)
水月堂(シュイユエタン)
黑糖糕の美味しい食べ方
黑糖糕は防腐剤を使用していないため消費期限がとても短く、真空パックに入っていますが2〜3日でカビが生えてしまいます。冷蔵庫に入れてもカビるのでご注意を!冷蔵すると食感が変わってしまうので、常温で保存してすぐに食べるのが美味しい食べ方です。冷凍した場合は電鍋などで凍ったまま蒸すのがおすすめです。
空港受け取りができるお店
黑糖糕は日持ちしないため、旅行の最終日かその前日に買いましょう。スケジュール的に難しければ、空港受け取りができる土産店(媽宮・御品家・澎湖伯)で購入して、澎湖を出発する日にできたてのものを持って帰るという方法もあります。大量に買う場合も自分で持ち歩かなくていいので便利です。
空港受け取りの場所は馬公空港1階の「提貨櫃檯」コーナーです。
媽宮食品 中正店(マーゴンスーピン ヂョンヂェンディエン)
御品家(ユーピンジャー)
その他店舗:三民門市(馬公市三民路3號)・工場店(馬公市鎖港里1063號)・空港店(馬公空港2階制限エリア内)
電話番号:069273886
営業時間:8時00分~21時00分(定休日なし)
公式サイト:御品家食品