台湾本島から澎湖へ最も安く行く方法、それは嘉義から澎湖へのフェリーです。
エアチケットが高騰している2024年現在、同じ嘉義出発でも、事前予約だとなんと飛行機の半額以下。台北からの航空券と比較すると1/3程度の価格で行けます。
早くて便利な飛行機もいいけれど、時間に余裕があれば、離島ならではの特別感がある船旅も素敵ですね。
今回は澎湖に住む私たちが、澎湖から嘉義へ、実際に船に乗って移動してみました。
ぱな@澎湖の猫
目次
澎湖・馬公港⇔嘉義・布袋港の運行期間
台湾本島と澎湖本島を往復する客船のうち、嘉義からの船はオンシーズン(4月〜9月)のみの運行で、その他の時期は運休しています。
嘉義出発は午前、澎湖発は午後が基本のスケジュールです。
オンシーズンでも天候によっては欠航しやすいので、スケジュール変更に心配がある場合は飛行機の方がおすすめです。
澎湖旅行のベストシーズン(オンシーズンとオフシーズンについて)チケットの購入方法
嘉義行きの船は席数が多いため、当日でも乗れることが多いですが、事前予約だと割引価格で購入できます。
日によって船の数や運行状況が異なるため、確実に乗船するなら、早めにチケットを予約購入しておくのがおすすめです。
チケットは事前のネット予約がお得
チケットは電話や港でも購入できますが、日本語でスマホやPCで手配できるKKdayでの予約がおすすめです。
澎湖でのホテルやバイクレンタルが含まれるプランや、布袋港の送迎込みのチケットも購入可能です。
嘉義 布袋港〜澎湖 馬公港まで移動できる フェリー乗船券予約
嘉義行きの船(滿天星1號/2號/3號、凱旋3號/8號、太吉之星1號/2號、藍鵲輪、雲豹輪)は、だいたい16時前後に出発します。
新しいタイプの船舶は料金が高めですが、高速で安定性が高く乗り心地が良いです。
今回は、その中でも特に評判の良い百麗航運の”藍鵲輪”の澎湖発片道チケットをKKdayで購入しました。
乗船の準備(馬公港)
澎湖には港がたくさんあるので、出発前に必ず位置を確認しておきましょう。
澎湖から嘉義行きの船は馬公港(馬公碼頭)から出発します。
ぱな@澎湖の猫
チケットの購入・受け取り場所
チケットの購入・受け取りは、馬公港旅客センタービルの2階にあるカウンターで行います。
荷物が多い場合はエレベーターでの移動が便利です。
乗船の60分〜20分前に自分が予約した船の名前の書いてあるカウンターに行き、KKdayの予約バウチャー画面を見せて紙のチケットと引き換えます。引き換え時にはパスポート・居留証・國民身分證などの写真付き身分証明書が必要です。
チケットを受け取り後、再び1階に降りて乗船口に向かいます。
1階にはトイレや給水機、飲み物の自動販売機がありますが、2階に比べてベンチは少なめです。
人が多すぎる場合や、時間調整、休憩には近くのモスバーガーがおすすめです。
ファミリーも一人旅も!澎湖のファストフードチェーン特集乗船口から船へ
澎湖から台湾本島に行く場合は、飛行機と同様に保安検査があります。乗船チケットと身分証明書の提示が必要です。
セキュリティチェック通過後の待合室には、空港と同じく免税店や、事前購入した免税商品の受け取りコーナーがあります。
待合室の外には出発前の船が停泊しています。
電光掲示板の表示を確認して、自分の乗る船と乗り場の番号を確認します。
”藍鵲輪”と同じ会社が運行している姉妹船の”雲豹輪”が隣に停泊していました。藍鵲輪の1時間後に出航するようです。
近年の嘉義行きは双胴高速船というタイプで、旧型の船に比べて座席数が多く(300〜500人超)、揺れが少なく、7〜80分で嘉義まで到着します。
藍鵲輪と雲豹輪はオーストラリア製で、2019年に運行を開始した552人乗りの比較的大きめの船です。
船内の様子
船内は飛行機と同じように座席の上に荷物入れがあります。入りきらない大きさの荷物は座席の後ろの方に置くようにスタッフに指示されます。
座席はリクライニングや収納式のテーブルがあり、飛行機の座席によく似ていますが、飛行機の椅子より座面が大きくて快適です。
別室のビジネスクラスや、グループ向けにテーブルを挟んで向かい合わせになっている席も用意されています。
船内は独自の換気システムを搭載しており、船舶特有のディーゼルオイルの匂いは全くせず、エアコンが効いていてWi-Fiも使えるため非常に快適です。
トイレは複数あり、清掃状態も完璧です。気分が悪くなった時のための袋が、座席前ポケットと船内に用意してあります。
百麗航運は澎湖の高級ホテル・百世多麗花園酒店の系列なので、スタッフの接客も丁寧でとてもよかったです。
今回はチェックしませんでしたが、船内には売店があり、飲み物やスナック菓子等が購入できるそうです。
澎湖諸島の島々を眺めながら、嘉義の布袋港へと向かいます。
ぱな@澎湖の猫
下船後(布袋港)
70分後の定刻通りに、嘉義の布袋港(正式名称は布袋商港)に到着しました。
下船後はそのまま駐車場、または布袋商港旅客サービスセンターに向かいます。
旅客向け施設
布袋商港旅客サービスセンター(布袋商港新旅客服務中心)は、2022年5月にリニューアルオープンしたばかりの新しい施設です。
休憩用のベンチやトイレなどが、空港並みに充実していました。
朝の乗船時には売店やギフトショップが開いているそうです。夕方の澎湖からの船の下船時間帯は閉まっていました。
子連れで乗船する人のために、プレイエリアもありました。
夕方の時間帯は、子供用の乗り物やUFOキャッチャーなどのあるゲームコーナーのみ開放していました。
コンビニはありませんが、自販機とちょっとした食べ物、ドリンクを扱うカフェコーナーがありました。
夕方の旅客は素通りするため寂しい印象ですが、朝は乗船待ちの旅客でいっぱいになるようです。
布袋港から市街地への移動
台湾人旅行者は港に停めておいた自家用車やバイク、送迎の車、団体向けのバスなどで移動する人がほとんどです。
港から市街地までは距離があるため、それ以外の交通機関はバスかタクシーになります。タクシーはバス停付近で待機しています。
特に急ぎでない場合、嘉義や台南などの都市部や鉄道駅にアクセスするには、バスが一番安いです。
新營行き、嘉義行きともに、タッチ式電子マネーの悠遊卡・一卡通を使うと料金が半額になります。台鐵やその他の交通機関でも優待が多いので、一枚は持っておくのがいいでしょう。
バス移動の注意事項
バス停(布袋商港)はサービスセンターのすぐ近くにあります。バスは本数が少ないので注意が必要です。
ぱな@澎湖の猫
2024年は、夕方に市街地に向かうバスは18:00出発の新營客運 棕6(台鐵新營車站行き)と、嘉義客運 7209(嘉義高鐵站、台鐵嘉義火車站方面行き)のみで、”布袋商港”に停まるのは7〜9月の間だけです。
バスの運行状況はよく変わるようなので、最新の情報は後述の布袋商港の公式サイトをご参照ください。
私が乗車した時は全員新營行きの外国人客で、バス停にいた人を全員乗せた後、予定時刻の18:00より5分早く出発しました。
バスが到着する20分ほど前まではタクシーもいましたが、バスが到着する頃には1台も残っていなかったので、このバスを逃すと大変なことになります。
ぱな@澎湖の猫
バスは1時間弱で、新營駅から少し離れたバスステーション(新營客運新營站)に到着しました。
駅の周辺はこの時間帯は営業している飲食店も少なく、駅の中にある小さなファミリーマートくらいしか見当たりませんでした。
ぱな@澎湖の猫
布袋商港の船の発着スケジュールやアクセス方法は、下記の公式サイトよりご確認ください。
馬公港(澎湖)⇔布袋港(嘉義)や台湾新幹線のチケット、澎湖でのオプショナルツアーなどは、KKdayで事前にまとめて予約しておくとお得で便利です。
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