「澎湖という名前は聞いたことがある」「有名なダブルハートの写真を見たことがある」あるいは「台湾にビーチで有名な離島がある」くらいのことは聞いたことがあるけれど、ポンフーって実際どんな場所なの?どこにあるの?という疑問にお答えします。
ぱな@澎湖の猫
「澎湖」の読み方と別の呼び方
「澎湖」は中国語ではポンフー、台湾語ではぴーおーと読み、日本語では昔はぼうこ、現在ではほうこと呼ばれることが多いです。アルファベット表記のPenghuは中国語のピンイン表記で、発音を日本語で書くとポンフーが近いです(ペンフーではありません)。澎湖島、あるいは多数の島から成り立つため澎湖諸島とも呼ぶこともあります。
澎湖ってどこにあるの?台湾本島から見た澎湖の位置
澎湖は台湾本島の南西、嘉義の西側海上に位置する離島群です。台湾全体で言うと地域的には南部に属し、行政管轄は澎湖諸島全体が澎湖県にあたります。台湾本島からは飛行機・船でアクセス可能です。
台湾各地から飛行機で澎湖へ行く方法はこちらをご覧ください。
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船で澎湖に行く方法澎湖を構成する地理の概要
澎湖県の全面積は127.9636㎢で、中心部の馬公市と空港のある湖西鄉の陸地を合わせて澎湖本島と呼びます。
澎湖本島と隣接する白沙鄉・西嶼鄉は、内海を取り囲むような形で橋で繋がっているので陸路での移動が可能です。そのため、小さな離島と区別するために、白沙鄉・西嶼鄉も合わせて澎湖本島と呼ぶ場合もあります。
本島以外に大小合わせた90(それ以上という説もあり)の離島を全部含めたのが澎湖諸島です。本島と離島間の交通は主に船で行われます。
有名な海の中のダブルハート(雙心石滬)があるのは七美という離島で、澎湖本島からは船で行けます。
澎湖のさらに離島(望安・七美・吉貝・南方四島・その他)に行く方法ちなみに「澎湖湾」というのは地図には載っていない地名で、馬公市・湖西鄉・白沙鄉・西嶼鄉に囲まれた内海の部分を指します。
観光用のより詳細な地図は、こちらの記事をご覧ください。
澎湖の観光マップ台湾本島との違い
澎湖は離島なので台湾本島とは違う気候風土や建築様式・食文化があります。冬場の強い季節風に耐えるために珊瑚を用いた畑の壁「菜宅」や、自然を利用した石を積み上げた漁法の「石滬」、伝統の合院式集落などは他の地域では見られない特徴的な建造物です。
また柱状の玄武岩など、地質・地理的にも特徴的な天然の奇景が見られます。
主な産業は漁業と観光で、美しい海と豊かな自然の風景、おいしい海鮮やサボテン・ヘチマなどの独特なグルメで台湾では有名な観光地として知られています。
言語
言語は台湾本島と同じく中国語(マンダリン)が公用語ですが、日常的に台湾語(台語/台湾閩南語)を話す人もかなり多く、英語・日本語が通じる人は少なめです。
400年以上前に中国の福建省付近から渡ってきた人たちはまず澎湖を経由してから台湾に移り住んだため、澎湖の台湾語は台湾本島のそれとやや異なる独特な古い閩南語の名残があると言われています。また澎湖の中でもさらに地域によって方言があります。
宗教文化
厳しい自然環境の中で生活しているため昔から海難事故も多く発生しています。そのため人々の信仰心は篤く、各村落には廟や寺が建てられ、風をおさめるための石塔と呼ばれる大きな石敢當が要所に設けられています。
また旧暦の正月十五日に行われる元宵節の乞亀祭りや、LEDや火炎放射器を搭載したお神輿パレードなど、独特の発展を遂げた民間信仰も盛んに行われています。
澎湖元宵節|一生に一度は見たい!美しい夜景と神秘の乞亀祭り気候
台湾本島との違いとして、冬季は強烈な東北風が吹くことが有名です。そのため別名「風の島」とも呼ばれ、高い山がないため風が遮られず、草木が高く育たなかったり塩害で育つ植物が限られたりします。
澎湖の気候・現在の天気澎湖の歴史・文化に興味のある方は、ぜひ澎湖生活博物館を訪れてみてください。
澎湖生活博物館|ポンフーの歴史文化と自然環境を楽しく学ぼう!旅行のベストシーズンについては以下の記事をご参照ください。
澎湖旅行のベストシーズン(オンシーズンとオフシーズンについて)詳しくは澎湖の基本情報というカテゴリーにまとめてありますので、ぜひご覧ください!