澎湖諸島へ行く手段は飛行機と船がありますが、利便性と安定性・チケットの取りやすさから飛行機がお勧めです。澎湖の空港は澎湖本島と、澎湖諸島の離島である七美・望安の合計3ヶ所あります。
日本から台湾に行く時に最も多く使われる桃園空港は国際線しかないため、澎湖行きの便はありません。そのため澎湖へ行くには台湾に入国後、各地の国内線空港に乗り換える必要があります。
※澎湖空港(旧名称:馬公空港)は国際空港ですがほぼ国内線のみの運用で、国際線はチャーター機を除いて日本からの直行便はありません。
台湾の各都市から澎湖空港へは30分〜50分程度で到着します。澎湖便の本数が一番多いのは台北松山空港です。
そのため日本から行く場合は台北松山空港の国際線、または桃園空港の国際線から入国して台北松山空港の国内線に乗り換えるのが最も早いルートです。
台北松山・台中・台南・高雄の各空港は国際線と国内線が同じ場所にあり乗り継ぎが楽なので、日本からの便があるようなら選択肢に入れても良いでしょう。
高雄⇔澎湖はチケット料金が最も安く、台北の次に本数が多いため、選べるようだったら高雄から行くのがお得です。
出発前に国内線搭乗時の注意事項もあわせてご覧ください。
目次
澎湖行き路線がある国内線空港
澎湖行き路線は台北・台中・嘉義・台南・高雄・金門の各空港から発着しています。澎湖への所要時間は機材(ジェット機またはプロペラ機)によって変わります。
台北(台北松山空港)
台北松山空港の国内線ターミナル(第二ターミナル)から所要時間4〜50分。国際線ターミナルと国内線ターミナルは隣接しているので乗り換えが楽です。日本からは羽田空港から直行便が就航しています。
桃園空港から台北松山空港への移動
台北桃園国際空港(桃園市)から澎湖行きの便はないので、日本から桃園空港に到着した場合は台北松山空港(台北市)に移動する必要があります。
桃園空港は入出国時にかなり混むので、澎湖への乗り継ぎ時間は
- 飛行機の到着から入国手続きに1時間
- 台北松山空港への移動に1時間
- 台北松山空港での手続きと時間調整に1時間
と最短でも3時間は余裕を見ておいたほうがいいです。
桃園空港から松山空港へ移動する場合はバスまたはタクシー、カーチャーターが便利です。
バス・メトロ
最も安いのは松山空港直行の高速バスです。国光バス(國光客運)1840または1841路線松山空港行きに乗り約50分。チケットは片道券140TWD/往復券260TWDです。
【1841】松山機場─南崁─臺灣桃園國際機場(運行状況と時刻表)
桃園空港から松山空港へ直行しない場合は、台北駅に行く1819路線台北行きが便利です。
窓口で片道ずつチケットを買うこともできますが、往復の場合はKKdayのチケット事前購入がお得で便利です。
【桃園空港リムジンバス】国光バス(國光客運)1819路線往復割引チケット
桃園メトロ空港線(台湾MRT/台北地下鉄)は台北駅から松山空港への乗り換えが大変なため、台北駅周辺で降りる用事がある場合を除いてオススメしません。ですが、もし利用する場合はKKdayの割引チケットがお得です。
タクシー・カーチャーター
最も早くて移動が楽なのはタクシーまたはカーチャーターです。
タクシーは約40分、料金は交渉制で1,000〜1,200TWDくらいが相場ですが、到着ロビーでしつこく客引きをするドライバーや優良でないドライバーもいるので、所定のタクシー乗り場に並ぶとよいでしょう。
また空港送迎の場合、タクシーよりカーチャーターの方が料金が安くなる場合もあります。
KKdayのチャーター車は日本語で予約でき、利用者のレビューも見られるので安心です。
【空港送迎/3名まで】台湾桃園空港-台北市・新北市:専用チャーター車空港送迎(最大3名乗り)
【空港送迎/4〜8人乗り】台湾桃園空港-台北市・新北市:専用チャーター車空港送迎
台中(台中清泉崗空港)
台中清泉崗空港の国内線ターミナルから所要時間3〜40分。国際線ターミナルと国内線ターミナルは隣接しているので乗り換えが楽です。ただし空港は郊外に位置しており周辺にお店がほとんどないため、空港周辺で時間をつぶすには少々不便です。
日本からの直行便は台中空港のサイトにてご確認ください。
台中空港への移動
台中空港は台中の中心部より離れた位置にあり、台灣高鐵(台湾新幹線)・台鐵(台湾鉄道)の駅から遠く交通が不便なため、移動はバスまたはタクシーになります。
台中観光と澎湖行きを組み合わせる場合
澎湖から台中空港へ、または台中空港から澎湖へ行くような場合、台中空港を発着点としての日月潭・清境・高美湿地・彩虹眷村などの各観光スポットへの移動はKKdayのカーチャーターサービスが時間を大幅に節約できて便利です。
また、桃園空港と台中空港間の移動は台灣高鐵の駅と各々の空港間の移動が大変なので、荷物がある場合やグループの場合は定額のチャーター車が便利です。
【空港送迎】桃園国際空港-台中:貸切チャーター車送迎プラン(双方向出発)
嘉義(嘉義水上空港)
嘉義水上空港から所要時間30分(1日1便)。郊外に位置しており、嘉義駅までは車で10分ほどかかります。
台南(台南空港)
台南空港から所要時間30分(1日3便)。国際線と国内線が同じ建物内にあります。
日本からは、関西空港から中華航空/日本航空の直行便が就航しています(2020年以降は休止中)。
台南中心部まではタクシーで10分程度ですが、バスも利用可能です。空港内に観光インフォメーションセンターがあるのでわからないことがあったら相談できます。
高雄(高雄小港空港)
高雄小港空港の国内線ターミナルから所要時間3〜40分。国際線ターミナルとは別の建物で、2階の連絡通路でつながっています。
日本からは、複数の航空会社の直行便が就航しています。
金門(金門空港)
金門空港から所要時間40分(現在不定期便のため、詳しくは金門空港のサイトでご確認ください)。
金門は中国の廈門(アモイ)に非常に近く、船で渡れるほどの短距離です。そのため澎湖から中国へ、また中国から澎湖へ行く場合に最も経済的な手段として知られています。
澎湖に就航している航空会社
澎湖(馬公)空港へは国内線のユニー航空・マンダリン航空の2社が就航しており、各社ともオンラインでチケット購入ができます。対応言語は中国語と英語のみです。
数年前まで就航していたファーイースタン航空(遠東航空)とトランスアジア航空(復興航空)は、現在は会社自体が存在しません。
ユニー航空(立榮航空/UIA)
エバー航空系列で、全機プロペラ機で就航本数が最も多いです。
マンダリン航空(華信航空/MDA)
中華航空系列で、ジェット機とプロペラ機があります。
2020年7月5日より、中華航空系列のタイガーエア台湾がマンダリン航空を支援するために国内線の運行を始めました。機材はエアバスA320型ジェット機です。
澎湖への就航便一覧表
各空港と就航会社の一覧表です。
台北 | 台中 | 嘉義 | 台南 | 高雄 | 金門 | |
ユニー航空 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
マンダリン航空 | ◯ | ◯ | ◯ | |||
タイガーエア台湾 | ◯ |
七美・望安への飛行機
澎湖諸島の離島である七美・望安へは德安航空の各路線がありますが、便数・席数が少なく離島住民優先で席が販売されるため、観光では船を利用するのが一般的です。
澎湖へ飛行機で行く場合の注意事項
台湾の国内線は、搭乗時にパスポートや居留證などの写真付き身分証明書を提示する必要があります。
また澎湖・台北松山・台中・嘉義・台南の各国内線空港は、軍民共用のため、上空からの撮影および構内で撮影禁止の撮影が禁止されている場所があるのでご注意ください。
フライトの本数・時刻表は、オンシーズンとオフシーズンで異なります。
澎湖旅行のベストシーズン(オンシーズンとオフシーズンについて)旅行者用のプリペイドSIMカードやレンタルWiFiルーターは澎湖の空港では取り扱っていません。澎湖到着前に手配する方法はこちらをご覧ください。
必読!澎湖でWiFiと3G/4Gを使う方法また島内では台湾ドルへの両替が難しいため、澎湖到着前に台湾の国際線空港で行なうのがベストです。詳しくはこちらの記事をご参照ください。
澎湖での台湾ドル両替について・クレジットカードが使える場所日本語で航空券を予約購入する方法
澎湖行きの航空券は各空港の航空会社カウンターで当日購入する事もできますが、満席の場合はキャンセル待ちになり、連休や観光シーズンは空席が出なかったり、予約で売り切れる事もあります。
そのため、澎湖への旅行を計画するなら航空券の予約を一番先に行なう必要があります。
国内線はユニー航空を除いて搭乗日の2ヶ月前から各航空会社ウェブサイトで予約購入できますが、中国語・英語のみ対応のため、日本語で予約したい場合は旅行代理店を通しての購入になります。
旅行代理店実店舗での購入は手数料が含まれるため割高になる事が多いですが、オンライン販売なら比較的手軽に購入できます。
Surprice (サプライス)
エイチ・アイ・エス(H.I.S)の航空券予約サイト・サプライスは数千円単位の割引クーポンをしょっちゅう配布しているのでお得にチケットが購入できます。澎湖行きは、到着地を「マーコン- 台湾 (MZG)」で検索すると日本からの航空券と通しで購入することができます。
エクスペディア
旅行予約サイト・Expediaの航空券検索では、台湾の各国内空港から澎湖行きの航空券を購入できます。日本から台湾行きの飛行機も同時に手配できて便利なため、澎湖への航空券手配で利用する人が多いです。
KKday割引航空券
台北発着のみですが、旅行予約サイトのKKdayでは台湾以外のパスポートを持つ旅客に片道1,800TWDでユニー航空の航空券を販売しています。日本語ページで購入でき、正規料金よりお得に購入できます。
【外国人限定割引】台北松山-澎湖(馬公):ユニー航空・片道航空券(TSA-MZG)
また、台北から飛行機で直行する以外に、台中・嘉義・台南・高雄へ新幹線で移動して、その後に飛行機や船で移動するという方法もあります。
澎湖は離島で交通手段に限りがあるため、まずは航空券や船の確保、その次にホテルという順序で手配してください。
船で澎湖に行く場合はこちらをご覧ください。
船で澎湖に行く方法澎湖のホテルの探し方はこちらをご覧ください。
澎湖のホテルを探すときにおすすめの予約サイト 澎湖で日本語の通じるおすすめのホテル