日本で最も著名な現代美術家のひとり、奈良美智さんの台湾巡回展が2024年3月29日から9月1日まで開催中です。
現在、澎湖のあちこちで見かけるメインビジュアルには、澎湖の特徴的な自然風景である玄武岩の写真が用いられています。2024年の總統府紅包袋などをデザインした顏妘珊さんが手がけたものだそうです。
開催概要
開催スケジュールと入場方法は以下の通りです。予約方法と当日のキャンセル待ち入場については、後ほど詳しく書いています。
奈良美智特展《跟著朦朧潮濕的一天去澎湖》
会場:澎湖開拓館(澎湖縣馬公市治平路30號)
会期:2024年3月29日〜2024年9月01日
観覧時間:水〜日 9:00-12:00、14:00-17:00(月火、祝日休館)
★4/4-4/5清明節特別開館
★6/10 端午節休館
⬡ オンライン予約(日時指定制)⬡
⬢予約できる入場時間区分:観覧日の9:00/10:00/11:00/14:00/15:00
⬢予約開始時間:每月1日9:00に次の月の予約を開始
⬢予約人数:毎入場時間区分ごとに40人
⬢観覧時間:40分間
⬢入場料:無料
⬢公式サイト:https://www.penghu.gov.tw/follow/
澎湖開拓館について
会場である澎湖開拓館は、日本統治時代である1935年に建てられた澎湖廳長官(現在の澎湖県知事にあたる)の官舎で、庭園を備えた和洋折衷の建物です。現在は歴史的建築物として一般公開されています。
普段は郷土資料などが展示されていますが、会期中は常設展示の資料など、一部見られないものがあります。
ぱな@澎湖の猫
2023年から10年かけて台湾で行われる巡回展《跟著朦朧潮濕的一天去旅行Traveling with Hazy Humid Day》の2番目の開催地として、奈良さん自ら澎湖に足を運んで会場に選定したとのことです。
入場は事前予約制で、予約時間のおよそ10分前から、入り口のインフォメーションで受付が始まります。
窓口で予約した名前と人数を告げるか、予約後に受信した「跟著朦朧潮濕的一天去澎湖(澎湖開拓館)審核通過(正取)通知」というメールの画面を見せて、確認が取れたら入場ができます。
館内と展示作品
澎湖開拓館は土足禁止です。入場者は入り口玄関で靴を脱ぎ、用意してあるスリッパに履きかえます。そのため、靴下を履いて入場してください。
玄関を上がってすぐの場所にフライヤー(ポストカードのような紙質!)やパンフレットが置いてあるカウンターがあります。
その左手にある応接室に、巡回展のタイトルにもなっている大型の絵画、朦朧潮濕的一天(Hazy Humid Day)が展示されています。
ぱな@澎湖の猫
建物内の動線として、ここから食堂→縁側(展示なし)→執務室→寝室→座敷と進みます。
ぱな@澎湖の猫
そこで日本人の奈良さんの作品が展示されることに特別な意味を感じました。
展示作品はドローイングが一番多く、絵と額の雰囲気や色使いと建物の調和が印象的でした。
こちらは、台湾で撮った写真が展示されている一室。
台湾では初出展となる陶器の作品も展示されています。
畳の部屋ではスリッパを脱いで鑑賞します。
建物の真ん中にある座敷では、大型の陶器作品”Moonage…”と、サハリンで撮影されたスライド作品が鑑賞できます。
ぱな@澎湖の猫
館内の展示を見終えたら、建物の外観を見ながら一周してみましょう。時計回りに進むと、後庭園があります。
陶器の作品の一部は窓際に展示されているため、ガラス越しに背面の角度から鑑賞することができます。
館内とは違うメッセージや表情を見ることができます!
前庭園には撮影スポットがあります。
撮影用の小物が用意してあり、記念撮影ができます。
ブランコに乗って写真を撮っている人がたくさんいました。
グッズの販売と館外のカフェ
敷地内には、サボテンなど澎湖独自の食材を用いたアイスで有名な掌上明珠仙人掌氷淇淋(瑚途門市)があります(12時から18時までの営業)。
食べなきゃ損!澎湖でしか食べられない特別なかき氷たち店内では、奈良美智さんの公式グッズが販売されています。
軽食やコーヒーを飲みながら、ここで一息つくのも良さそうです。
入館と入場予約の注意事項
以下は公式サイトからの引用および日本語訳です。
【入館について】
(一)歴史建築および見学品質の維持のため、澎湖開拓館(以下、本館という)は予約を超える人数の入場を拒否する権利を有し、本館のスタッフの案内と管理する動線に従って見学してください。
(二)本館への入場には靴を脱いでください。靴下を履いたり、本館が提供するスリッパを履くことをお勧めします。
(三)40x30x20センチメートルを超える任意のサイズのバックパックや手荷物は、エントランスに預けてください。
(四)見学者の安全と本館の清潔を確保するため、展示エリアでの騒音、走り回ること、飲食、飲酒、ガム、ビンロウ、喫煙、座り込み(映像エリアを除く)、ゴミ捨てを禁止します。また、ペット(盲導犬を除く)や本館の許可なしに持ち込まれた他の物品や禁止品を持ち込んでの見学も禁止します。
(五)見学時は静かに話すようにし、大声で笑ったり、他の見学者に迷惑をかける行動は避けてください。
(六)展示作品の録画は禁止されています。展示物の撮影は許可されていますが、作品との近接撮影や、任意のライト装置、フラッシュ、三脚、セルフィースティック、スタビライザー、その他の撮影補助機器の使用は禁止されています。
(七)展示エリアでの撮影は、他の観客の正面を避け、横からまたは背後から撮影してください。他の見学者に迷惑をかけないようにしてください。
(八)写真は個人使用のみであり、印刷や商業目的での使用は禁止されています。本注意事項に違反した場合、主催者は関連する法的責任を追及する権利を有します。
(九)見学者は展示物に触れたり、現場の施設や設備を破損または移動したりしないでください。損害が発生した場合は、損害賠償の責任を負うことになります。
(十)本館は本府によって歴史建築として公告されており、「文化資産保存法」第106条第1項第7号に基づき、次のいずれかの事項がある場合には、新台湾ドル30万元以上200万元以下の罰金が科せられます:7. 歴史的建造物、記念建造物、その一部または付属施設の破壊。
【予約について】
(一)開館日には、9:00、10:00、11:00、14:00、15:00の5つの時間帯にオンライン予約が可能です。予約受付期限は2日前までとなります(例:4月1日の参観日の場合、3月29日までにオンライン予約を締め切ります)。
(二)団体予約は、開館日の16:00の時間帯に限り、10人以上の団体が1週間前に担当者に電話で申請することができます。
(三)参観はオンライン予約制で、1人あたり最大4名までとなります。毎月1日から翌月の予約を受け付けます。各時間帯の参観時間は40分で、最大40人まで入場できます(3歳以上の幼児も人数に含まれます)。
(四)オンライン予約申請が承認された後、参観者は申し込みのメール「審核通過(正取)通知」を持参する必要があります。参観者は自分で確認し、参観時に通知書を提出してください。
(五)参観者の品質と権利を保護するため、予約者が予約を完了した後に来場できない場合、または事前に通知せずにキャンセルする場合、または予約システムで大量予約を行った後に2回以上キャンセルする場合は、予約が取り消されます。
(六)参観予約は、予約された日時の10分前には本館サービスデスクに到着し、10分以内に現地に到着する必要があります。時間に遅れた場合は予約がキャンセルされ、現地待機者が順次入場できるようになります(待機者はサービスデスクで待機リストに記入してください)。キャンセルする場合は、参観日の3日前までに電話で通知する必要があります。それ以外の場合、2か月間は申請できません。
(七)連絡先:盧さん
- (06)9210405内線6405【澎湖生活博物館】サービス時間:水曜日から日曜日の午前08:00-12:00;午後13:30-17:30
- (06)9278952内線9 【澎湖開拓館】サービス時間:水曜日から日曜日の午前09:00-12:00;午後14:00-17:00
オンライン予約は、公式サイトの線上予約から行います。カレンダー上の「我要予約」は予約可能、「已額滿」は予約が埋まっている日です。
予約フォームを入力し【申請】ボタンを押した後、予約が確定すると「跟著朦朧潮濕的一天去澎湖(澎湖開拓館)審核通過(正取)通知」というメールが届きます。
当日のキャンセル待ち入場について
キャンセル待ち(現場後補)は、当日の入場開始時間10分後から、人数が40人に満たなかった場合に入場が可能となります。窓口で待機リストに記入後、”現場後補”という案内板のある場所で並びます。
会場への行き方
会場の澎湖開拓館は、馬公市中心部の澎湖縣政府の東側にあります。バスターミナル(馬公總站)からは徒歩7分程度です。
最寄りのバス停は縣政府で、馬公總站から一つ目です。最寄りの駐車場スペースは縣政府地下停車場で、バイクは会場の周辺に停められます。
澎湖のバス(台湾好行バス・ツアーバス・路線バス)澎湖のタクシー・カーチャーター澎湖のレンタカー・レンタルバイク・自転車電話番号:(06)9278952内線9
営業時間:09:00~12:00、14:00~17:00(月火休み。スケジュールは特設サイトで確認してください)
【跟著朦朧潮濕的一天去澎湖】
参観時間:個人(事前予約制・09:00-12:00、14:00-16:00)
団体(事前予約制・16:00-17:00)
観覧時間:40分間
入場料:無料
特設サイト:https://www.penghu.gov.tw/follow/
台湾本島から澎湖への行き方はこちらをご覧ください!
澎湖について(呼び方・位置・地理・台湾本島との違い)【おすすめ】飛行機で澎湖に行く方法(台湾の国内線)船で澎湖に行く方法ぱな@澎湖の猫